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ジャンプ13号の新連載が面白かった記念。ロギイと犬くん。
あらすじ(※ネタバレあり)
ーー誰かが言っていた。「人の道理が通じる世界は終わった」「彼らはもう人間ではないからだ」
十年ほど前、「改造部品(かいぞうパーツ)」という名前の移植型人工生体機能が出回り、一部の頭のおかしい人間たちが「身体改造」に次々と手を染めた。それらから身を守るため、肉体を改造する人間が急増した。そのため秩序は崩れ去り、法律、警察らはあっという間に「改造人間」に追いつけなくなる。ーーそして現在、追跡屋の「犬」は最近この街に現れた、ゴロツキ共へ制裁を行っている”救世主(ヒーロー)気取り”を探せと依頼され・・・!?
公式:週刊少年ジャンプ
すごいパンチのある風体をした主人公だなあとおもいました。ハイヒール、眉なし、へそ出し、つけ爪(マニキュアなのかな?)とガッチガチに攻めに攻めてやがるっ・・・!キャラデザに関しては、案の定ネット上では賛否両論のようでして少しこんがりしてるもよう。これから毎週作画が大変そうなのに今週1話目だから54Pもあります。作画がすごく綺麗です。火ノ丸のときもそうでしたが、最近の新人作家さま、レベル高くないですか?!←おま何様だよってね・・・!
個人的に手フェチなのですが、めーちゃ綺麗な手を描く作家さんだなあとおもいました。触ったらスベスベしてそう。ロギイがそんな綺麗な手に(たぶん忘れないように)メモを書いててくぁいかったです。
「おれたちは人間じゃないから、人の道理を捨ててもいい」とこの街に住む改造人間たちは思っているのでしょう。力を使って盗みを働いたり、日々の鬱憤を弱者へ暴力を振るうことで解消する改造人間たちは、まさしく人の道理から大きく道を外しています。追跡屋の「犬」は仕事を得ることでそういうゴロツキから身を守る術を得ています。しかし、「犬」が提供した情報によって誰かが「犬」の代わりに餌食になっている・・・。負の連鎖を繰り返す、退廃した世界です。「犬」はそんな世界を享受しながらも、無関係な人間を巻き込むことに矛盾を抱えてます。そんなときに出逢ったロギイは、ニヒルながらも交わした約束を守り抜き、戦うときは外部の人間を巻き込まないように戦う、一筋芯の通った気風の持ち主です。
間違っている世界だとしても、郷に従わなくては外敵から身を守れない。それが当たり前だった「犬」に体当たりで既存の価値観をぶっ壊す。ロギイの破天荒な振る舞いは痛快でした。双方とても味のあるキャラでした。
ただひとつ、敢えて野暮な点を挙げるとしたら、世界観の説明やバトルシーンにページを割く余り、ロギイと依頼人の印象づけるエピソードが目立たなかったことです。個人的に他のところは少し削ってもいいから、依頼人と話すロギイとかメチャ見たかったです。(飴玉を貰うとことか!)これは銀魂で培ったそういうアレなので、このお話自体はとてもまとまってると思うので致し方ないことだと思います。
ロギイの詳細に関しては謎のまま終わったのですが、人情もの、バトルもの、コミカルな笑いを取りにくるさまは、銀魂にも通じるところがあり、全体的にめちゃスキなお話でした。来週からロギイさんとお呼びすればいいのかい。(呼び捨てすんなよって本人が言ってたし)